日本は属国か?(10月22日付朝刊4面「首相、早期の初訪米探る」に思う)
その国の首相は、就任すると国内行脚も差し置いて、宗主国の大統領に貢ぎ物を持ってお目通りを願うことを常としている。宗主国はその国に軍隊を駐留させ、首都上空の航空管制権も握る。政治・経済・文化のすべてに渡って絶大な影響力を持っている。宗主国の支持を失った首相は、辞めさせられるとの噂もある。
その国は日本で、宗主国はアメリカ。石破首相は大統領選挙後早々に訪米し会談したい意向との報道だが、米国大統領選挙はどちらが勝っても、大もめになることは必至。そんなところに火中の栗を拾いに行かなくても、日本国内や近隣でやるべきことはたくさんあるはず。
国内なら能登、ダブル災害に襲われた地元の現状をしっかりと見て、安心して暮れを迎えられる対策を急いでもらいたい。低賃金や人手不足の中で懸命に働いている介護や看護労働の現場も是非訪れてもらいたい。他にも行くべきところやるべきことは山積している。外交もまず向こう三軒両隣への挨拶から始めてはどうか?仲がいいかどうか関係なく、引っ越さない限り付き合い続ける先だ。
当たり前のように行われるアメリカ詣では、江戸時代なら参勤交代。いつまでも大国の傘の下で我慢を続けべきかどうか。国民の声を聞いてもらいたい。

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