地域の地域による地方創生(1月20日付朝刊13面「地域の主体性向上が不可欠」に思う)
地方創生が叫ばれて長いが、成果はあまり見えない。本日の経済教室では、地域の3/4が総合計画作成を地域と関係のないコンサル会社に外注しており、その主体性の無さが問題と指摘している。確かにどこの計画も似通っていて、予算獲得のために手っ取り早く作文した感が拭えないものが多い。そんなに地域に人材がいないのか?
私の勤務するNPO法人は、企業をリタイアしたシニア人材を有償ボランティアとして必要な企業、自治体などに派遣している。まずは自治体と地元の人々自身がやる気を出すことが必要だが、計画作りのコアができれば、地域の内外から様々な人材をあつめることは比較的容易だ。打ち合わせもネットでかなりできるようになった。要は地域が自分事として本気を出すことではないか?
日本の地方は、田舎とは言っても、交通網は整備され比較的容易に行き来できる。都会の方が何でもあるが、何でもあることがいつも売りになるとは限らない。物価高の今日、地域に農地が豊富で、自給自足が可能な地域の価値は増しているはず。その魅力に自ら気付くかどうかも、総合計画作りの大きなポイントになる。人材がいなければ、助けようという人々はたくさんいる。ユニークで面白い町起こし、村起こしのアイデアを是非見てみたい。

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