見たくないニュースも見る(1月23日付朝刊7面「SNS王たちの危ない共振」に思う)
混みあう電車の中で紙の新聞を読むのは窮屈だし迷惑とはわかっている。それでも毎朝日経を一通り読む。楽しいニュースは少ないが、各面を俯瞰することで、経済界でどんなことがニュースとされ、どんな順番で重要視されているかがわかる。
トランプ大統領におもねって米国発のSNSオーナーが続々とファクトチェックを放棄し始めた。ほどなくSNSはニュースを仕入れる場ではなく、フェイクのショーの場になるだろう。しかも利用者に従順で見たいものばかり選んで出してくる。ネットニュースも含め、ショータイムと思って見るなら良いが、世の中がこれだと真に受けると、大きな勘違いで危険だ。
紙の新聞は、面白くない記事が多い。しかしそれは世の中が面白くないことばかりだから仕方ない。世の中が面白くないのに、面白いことだけ見せてくるネットのサービスは娯楽と割り切るしかない。
新聞を読む時のポイントは、ファクトと見解を区別すること。ファクトは日経が書いても朝日でも産経でも同じはず。見解はそれぞれ異なっていい。ファクトで誤れば、世間の批判を受け正誤記事が出る。読み手はファクトを抜き出して読み込み、見解は自分で考える。SNSやネツトニュースに比べれば、面白くないし、エネルギーも使うが、毎朝の準備体操としてはが健全だと思ってやっている。
がんばれ、紙の新聞❗️

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