首相は日本を安売りするな❗️(2月5日付朝刊4面「非対称な分担に火種」に思う)

石破首相は米国にとっての日本の、特に米軍基地の価値を全くわかっていない。日米安保における日米の役割分担が不公平だとして、日本の役割を引き上げるのにやっきだが、これは日本の基地の価値を安売りするとんでもないやり方だ。
日本の米軍基地は、米国にとって世界で最重要の海外拠点であり、太平洋からインド洋にかけて地球の半分を軍事的に支配する要となっている。古くはペリーが横須賀に現れる前に寄港した沖縄の地理的な重要性、加えて日本の優秀な人材・技術による後方支援能力。さらには、本来米軍が自ら負担すべき経費まで日本が負担している思いやり予算。これらを総合して、米国では在日米国基地が世界で最も重要でコスパの高い基地と評価されていることを、首相は過小評価している。仮に基地提供は止めとなったら、青くなるのは米国の側で日本ではない。

最近さかんに、台湾の重要性が強調されるのも、日本にもっと軍事分担をさせようという米国の下心に乗せられてのこと。もちろん台湾は重要だが、そのために日本人がどこまで血を流す覚悟があるのかはよく考える必要がある。首相が思いつき的に安請け合いすることではないのだ。防衛分担も然り。日本の国土を基地として米軍の使いたい放題にさせているのを、卑屈に過小評価する必要は全く無い。いまこそ、自国の価値に誇りを持ち、日本よ国家たれ!

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